僕が始めたレコード屋とサーバーサービス!

僕が始めたレコード屋とサーバーサービス!

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僕は中学生の時に、気がついたらレコード屋をやっていた。
それは、あるレコード屋さんとの出会いから始まった。

そこは、スタンプサービスをやっていて
LPレコードを1枚買うとスタンプが1コもらえた。

スタンプが10コ、つまりLPを10枚買うと1枚ただでもらえた。
それが僕のレコード屋の始まりだった!

友達にもそのことを教えると
みんながそのレコード屋さんを利用するようになった。

しかし、普通の友達は月に1枚ぐらしか買わないので
貯まるまでに時間がかかりあまりお得感がない。

また、みんなからすると場所がちょっと遠かったので
僕が代わりに買ってきてあげることがあった。

僕は当時、音楽が趣味で月に4~5枚買っていたので
特別にスタンプ8コで1枚もらっていた。
それが、段々とエスカレートし
ついには4コで一枚もらえるようになった。

だから、それを利用すると、みんなも安く買えて
僕も何枚かを無料でもらえるのだ。

しばらくすると、みんなが僕に「荒井由美のLPは今度いつ出るの?」
「サザンは?」とか聞かれるようになって
そのうち「買っといて~」と言うようになってきた。

そこで、最初から少し安く売ってあげることにした。

僕は、特別に4枚の値段で5枚変えたので
1枚あたり20%安く手に入る。

それをみんなには、10%引きぐらいで売ってあげた。

そうすると僕は、10人の友達に売れば1枚がただで手に入り
20枚売れば2枚が手に入るという、お互いにハッピーな状態ができていった。

それで僕は、新聞を作ることにした。

その新聞には、次にどんなレコードが売り出されるかとか
レコードの内容や曲に対するコメントだ

「○月○日にイーグルスのLPが出ます♪」
「×月×日にTOTOの3枚目のアルバムが発売予定!」
など、LPの発売日や新譜情報を載せていた。

それを学校で配り、そこに「10%安く買えます!」と書いていたら
みんなが僕にレコードを頼むようになった。

それが、口コミで広がり、他の学校の生徒からも頼まれるようになってきた。
そして、それを手伝ってくれる人には
レコードを時々1枚あげて、注文をまとめてもらっていた。

しばらくすると、4校ぐらいから注文が来るようになっていた。
そのころの僕には、まさにレコードが通貨みたいな役割を果たしていた。

そうして、最初は月に20枚ぐらいから始まったものが
半年後には、150枚ぐらいのレコードを販売していた。

レコード屋さんも、さらに値引率をあげてくれたので
結果的に、僕は多いときには10枚ぐらいのレコードを
ただでもらえるようになっていた。
僕がやっていたそのレコード屋さんの名前は「Milk」という名前で
ロゴもあって、「i」の上の点が、なんと☆になっていた。
なぜ、そんな名前にしたのか、今となっては不明だけれど・・・

そういえば、ペンシルの最初のサーバービジネスも
そのレコード屋さんと同じような始まり方だった。

当時、ホームページのURLであるドメインは、
プロバイダーのモノを使っていた。
ペンシルだと、www.bekkoame.ne.jp/~pencil
とかだ。

それを独自ドメインである。
www.pencil.co.jp というような日本で独自ドメインをとろうとすると
月に20万ぐらいのお金が必要だった。

しかし、アメリカでは20~30$で独自ドメインが持てると聞いて
僕はさっそく申し込んで使ってみた。
www.pencil.com
これはかっこいい。短いし。.comだし・・・

名刺に印刷して、みんなに自慢していた。

そうすると、知り合いがみんなほしいと言い始めたので
どんどん紹介してあげていた。

でも、相手はアメリカの会社。
ホームページも英語だし、サポートも当然英語。

僕が代行してあげることもあった。

それが、いつの間にか費用をもらえるようになっていたのだ。

そのうち、ホームページを作って
ドメインに対するQ&Aなども載せて、僕はドメインを売り始めた。

それが、結果的に
日本初の『.comドメイン』サービス(1万円をきった)となり

これが爆発的に売れた。

ダイエーホークスやニッカウヰスキー、エプソン販売、ヤマハ、
WIREDの日本出版社、最近未公開株の販売で有名になったDブレインなど
約500社に売れて、当時、国内のサーバー販売本数で1位になった。

それが、ペンシルのインターネットサービスの始まりでもある。

レコード屋さんも『.comドメイン』サービスも
自分が欲しい高品位なものをいかに早く安く手に入れるかを追及して
自然に生まれたサービスで、その点ではどちらも同じである。

両方を比べてみると中学生の時の僕と、今の僕は何も変わっていない。
ただ、違うのはインターネットというものがあるかないかだけだ。

レコード屋さんをやっていたときは、新聞を手書きで作り
それをコピーして、手で配るということをやっていたが
『.comドメイン』サービスは、ホームページを作り
インターネット上に告知をしただけで
国内1位の売り上げを達成することができた。
これはインターネットのすごいところで、無名の会社でもそのサービスが
本当によければ、ホームページを使って告知するだけで、簡単に広がり
大手企業と直接取引ができて、先払いでどんどんお金を振り込んでくれる。

小さい会社も大きい会社も平等に闘うことができる。
これこそがインターネットの醍醐味だ。

もし、レコード屋さんをやっていた頃に、インターネットがあったら
僕は今でもレコード屋さんをやっているだろうな〜
不思議で面白いレコード屋を!

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覚田義明コラムについて
このコラムは、僕(覚田義明)が1999年、34才の時に書いたモノです。
会社を設立して4年目の行き詰まった時、その時の自分の思いをまとめて
おこうと思い書いていました。
友人達に毎朝送っていたメールマガジン「ふくおかTODAY」に掲載して
いた「コラム」で、僕の考え方や物の見方、また様々なものに対しての感想を
書いています。
毎週1本のペースで書いていき、全部で64本になっていました。
それらを、今回2011年に少し修正して記載しています。
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