活用法

100人に聞いた!教師がChatGPTを教育現場に活用する方法10選

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  • ChatGPTを活用して普段の業務効率化に生かす方法はないかな。
  • 今後生成AIで教育業界はどのように変わるんだろう。

そう悩みや疑問を持っている教員の方が、多いのではないでしょうか。

ChatGPTは企業でも導入が進んでおり、実際に業務改善に繋がったり、業務の在り方が変わりつつあります。

  1. ファーストロジックがエンジニアの残業時間を2割削減
  2. プロンプトエンジニアの年収が4000万円になった
  3. 三菱UFJ銀行が月22万時間の業務削減

教育業界は新しいテクノロジーが入りづらい業界ではあります。ただ、教員でもChatGPTを活用している方はたくさんいます。

そこで今回は、実際に100人にアンケートを取り、その中で教員の方がどのようにChatGPTを利用しているのかをまとめてみました。

まだアンケートは実施中なので、ぜひあなたの活用法も教えてください。あなたの情報をもとに記事を随時更新していきます。

>>ChatGPTの業務活用に関するアンケート調査

教員個人の活用事例だけでなく、学校単位での活用法にもついても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

解決できなかった疑問をtwitterのDMもしくは問い合わせで教えていただけると幸いです

記事の監修者:原田彩也花

2011〜2014年は個別指導塾の講師、2017〜2022年に公立高校で教諭として勤務。現在はライターとして、プレスリリースを中心に執筆中。

Contents
  1. ChatGPTの授業での先進的な活用事例-教育現場での可能性
  2. 教師に聞いた現状のChatGPTの活用事例10選
  3. 文部科学省の教育における生成AIのガイドラインで重要なポイントを5つ紹介
  4. ChatGPTを教育業界で使うデメリット
  5. ChatGPTを教育現場で活用するメリット
  6. まとめ

ChatGPTの授業での先進的な活用事例-教育現場での可能性

まずは学校全体でChatGPTの活用を促している事例について紹介します。

先にすべて紹介すると、学校全体で推奨している事例は以下の3つ。ぞれぞれ詳しく解説していきます。

  1. 徳島私立神山まるごと高専が全教員・学生にChatGPT有料ライセンス付与
  2. 佐賀私立東明館中学校・高校の教師にChatGPTの活用を推奨
  3. 私立関東第一高等学校でChatGPTの活用法の授業を行う

活用事例①:徳島私立神山まるごと高専が全教員・学生にChatGPT有料ライセンス付与

まず1つ目が、徳島にある起業家育成を目的として設立された高専の事例です。

ChatGPTの有償ライセンス「ChatGPT Plus」(月額20ドル / 人)を、全学生・教員に付与することが発表されました

(参考:全学生・教員にChatGPTの有償ライセンスを付与)

最新テクノロジーを通じた学生の学習体験の向上を目的としているようです。

ChatGPTを授業でも活用することで、学習の効率化であったり、教育の質向上に貢献しています。

活用事例②:佐賀私立東明館中学校・高校の教師にChatGPTの活用を推奨

佐賀私立東明館中学校・高校では、教員のChatGPTの利用を推奨し、2023年3月には教員向けにChatGPT活用講座を開催しました。

それに加えて2023年4月には、ChatGPTの有料プランの配布も行いChatGPTの活用を推進しています。

その中でも社会科教員の山元祐輝さんは、高校生向けの授業課題をChatGPTで作成しているとのこと。

授業準備の効率が格段に上がったとの意見もあるが、実際に活用できているのは全体の教員の1割程度

活用する人としない人で業務の負担の度合いが、大きくことなっているようです。

参考記事:教育現場で広がるChatGPT

活用事例③:私立関東第一高等学校でChatGPTの活用法の授業を行う

私立関東第一高等学校の情報科教員である、田中善将さんは情報の授業でChatGPTを活用しています。

ChatGPTの指示文(プロンプト)の上手な書き方を授業内で教えているとのこと。いわゆるプロンプトエンジニアリングですね。

生徒に対して、ChatGPTのみを使って、レポートを出すような課題も行っているようです。

参考記事:ChatGPTを活用して子ども達のメタ認知を育む

学校HP:関東第一高等学校公式ホームページ

教師に聞いた現状のChatGPTの活用事例10選

先ほど紹介した、学校全体で活用を推奨しているのは、一部の私立中学や私立高校のみ。

ただ、一般の教師がChatGPTを利用していないかというとそうではありません。

多くの教員や教育関係者は、もうすでにChatGPTを利用しています。

実際に100人にアンケートを取った結果、教育現場での利用法は以下の10個。それぞれ詳しく解説していきます。

  1. 学級通信の草案作成
  2. 家庭訪問の日程調整
  3. 試験問題の作成
  4. 保護者配布物の文章作成・校正
  5. 成績評価のコメント作成
  6. 読書感想文の見本文作成
  7. 日報や報告書の原案作成
  8. 記述問題の採点に利用する
  9. レポート課題の作成
  10. 授業のシラバスを書く

活用法①:学級通信の草案作成

特に小学校で毎月保護者向けに発行される学級通信。毎月話題や構成を考えるのは意外と大変ですよね?

そこでChatGPTを活用して、草案を作成しているという方もいます。

今月あった学校行事をどのように保護者に伝えるか、ChatGPTに草案を考えてもらいましょう。

出力例(タップで開く)

2年2組 保護者の皆様へ – 学級通信(2023年12月)

はじめに

保護者の皆様、こんにちは!2年2組の担任の〇〇です。年の瀬も迫るこの時期、お子様と共に健やかな日々をお過ごしのことと思います。

参観日のお礼

12月初めに行われた参観日には多くの保護者の方にご参加いただき、ありがとうございました。お忙しい中、お子様の学校生活を間近で見ていただき、とても嬉しかったです。子どもたちも保護者の皆様の前で発表することで、大きな自信を持つことができました。

寒さと体調管理について

冬本番を迎え、朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。お子様の健康管理には、特に気をつけていただきたくお願いします。風邪やインフルエンザなどが流行しやすい時期なので、手洗いやうがいの習慣をしっかりと身につけさせてください。また、十分な睡眠とバランスの良い食事で、体の抵抗力を高めていきましょう。

音楽祭のお知らせ

さて、来る1月26日には、学年での大きなイベント「音楽祭」を開催します。お子様たちはすでに練習を始めており、歌や楽器の演奏を楽しみにしています。この日は、ぜひ保護者の皆様にもご参加いただき、子どもたちの成長した姿を見ていただければと思います。詳細は後日、改めてお知らせします。

終わりに

2023年も残りわずかとなりましたが、子どもたち一人一人が毎日を元気に過ごせるよう、引き続き学校と家庭が協力していきましょう。寒い日が続きますが、体調を崩さず、楽しい冬の日々をお過ごしください。いつも温かいご支援、ご協力をいただき、心から感謝申し上げます。

活用法②:家庭訪問の日程調整

意外と大変なのが、家庭訪問の日程調整です。30人から40人の希望日時を全て満たす訪問日を考えるのって難しいですよね?

そこでChatGPTが活躍します。ある程度地域を絞って、希望日程のデータを入れてスケジュール調整をしてもらえば効率よく回ることが出来ます。

以下のように保護者の希望日時を入力すると、自動で日程調整を行ってくれます

活用法③:試験問題の作成

試験問題の作成にもChatGPTを役立てている人がいます。

特に記述式の問題であれば、自分で考えるのって骨が折れますよね。

定期テストだけでなく小テストも考えなければなりません。

そんな時は例えば、以下のようにChatGPTにアイデアを求めてみましょう。複数個問題のアイデアを出してくれます。

出力例(タップで開く)

問題1: 江戸時代の政治体制

  • 「江戸時代の日本はどのような政治体制をとっていたか」について述べてください。この中で、幕府体制と地方の大名の関係についても触れてください。

問題2: 文化と芸術の発展

  • 江戸時代における文化や芸術の発展について説明してください。特に、浮世絵や歌舞伎など、江戸時代独特の文化表現について詳述してください。

問題3: 鎖国政策

  • 江戸時代の鎖国政策について述べ、その背景と影響について分析してください。また、ペリー来航がこの政策にどのような影響を与えたかについても触れてください。

問題4: 農村社会の構造と百姓一揆

  • 江戸時代の農村社会の構造について説明し、その中で百姓一揆がなぜ頻発したのか、その理由を論じてください。

問題5: 幕末の動乱

  • 幕末期における日本の政治・社会的な動乱について説明してください。この中で、黒船来航、桜田門外の変、そして幕末の志士たちの活動についても触れてください。

10個教えてとChatGPTに指示を出すと10個考えてくれます。他にも生徒向け課題の作成にも利用できますね。

活用法④:保護者配布物の文章作成・校正

教員は特に、配布物のプリントを作成する機会って多いですよね。

文章を書いて見直しをして、プリントして。意外と時間かかるのではないでしょうか?

特に保護者へのプリントだと、誤字脱字はいつもよりも入念にチェックしなくてはなりません。

そこで、おすすめなのが、ChatGPTに誤字脱字がないかをチェックしてもらうこと。数秒で誤字をチェックしてもらえます。

文章の作成や訂正はChatGPTの得意領域なので、どんどん使っていきましょう。

活用法⑤:成績評価のコメント作成

教員は毎学期末に、通知表の成績評価のコメントの記載がありますよね。

40人のコメントを作成するのは意外と大変なはず。そこでもChatGPTを活用しているという人がいました。

学生ごとにカスタマイズして、配慮に満ちた記載をChatGPTで行うことが出来ます。

出力例(タップで開く)

〇〇君は、学校生活をいつも元気いっぱいに過ごしていて、その明るさがクラスに活気をもたらしてくれています。友達との関係も良好で、みんなと楽しく過ごしているのを見ると、私たちも嬉しく思います。

忘れ物が少し多いようですが、これは小さなことで、時間と共に改善できることです。毎日必要なものをきちんと準備する習慣を身につけることは、これからの学校生活だけでなく、日常生活においても役立つスキルです。一緒に頑張ってみましょう。

また、時々落ち着きがないこともありますが、これは〇〇君のエネルギーがあふれている証拠です。ただし、授業中は少し静かにすることも大切です。授業に集中する時間と友達と楽しむ時間のバランスを見つけることができれば、さらに素晴らしい学校生活が送れるでしょう。

〇〇君のこれからの成長がとても楽しみです。これからも元気いっぱいの姿を見せてくださいね。

活用法⑥:読書感想文の見本文作成

読書感想文の見本文作成として利用している、という方もいらっしゃいました。

夏休みの課題でよく出される読書感想文ですが、見本文の作成も結構気を使いますよね。

そんな時にChatGPTに読書感想文の見本を作成して、と頼むと簡単に長文で作成してくれます。

ただ、生徒もChatGPTを使って、読書感想文を書いている可能性があることは注意が必要。

活用法⑦:日報や報告書の原案作成

学校によっては、毎日日報を書いたり、報告書を作成することもあるでしょう。

そんな時にChatGPTを活用するという意見も見られました。

日報や報告書の作成は、教育業界だけでなく、多くの業界でのChatGPT使用例の1つです。ぜひ活用していきましょう。

活用法⑧:記述問題の採点に利用する

ChatGPTは記述問題の採点にも力を発揮します。

記述問題の採点が難しい分野としては、国語・英語・小論文等ありますが、ChatGPTは全て対応可能。

例えば、英語のライティング問題の採点をChatGPTに依頼してみましょう。

出力例(タップで開く)

以下に、あなたの英作文の添削結果を箇条書きで記載します。文法や単語の誤りを中心に指摘しています。

  1. “Acting is my passion since I was a child.” – この文は時制が不整合です。過去から現在まで続く行為を表すためには、「has been」を使用するのが適切です。よって、”Acting has been my passion since I was a child.” とするべきです。
  2. “It’s really excited for me.” – 形容詞の使用が誤っています。「excited」は「興奮している」という意味ですが、ここでは「exciting」(興奮させる、わくわくする)という形容詞を使用するのが正しいです。したがって、”It’s really exciting for me.” と修正します。
  3. “I may have to face rejection.” – この文自体は文法的に正しいですが、より自然な表現としては「face」の代わりに「deal with」を使うことができます。「deal with rejection」の方が一般的な表現です。
  4. “I hope to get a role in a big movie someday.” – この文は文法的には正しいですが、「big movie」よりも「major film」の方が自然で正式な表現です。
  5. “If I succeed, I will be happy and proud.” – この文は文法的に正しいですが、「succeed」の後に「in achieving my dream」と付け加えると、文の意図がより明確になります。
  6. “I can make people happy with my acting, and that’s what I want to do.” – 「can」の代わりに「will be able to」を使用すると、将来の可能性をより強調できます。「I will be able to make people happy with my acting」が適切です。

他にも模範解答例の作成なんかにも利用できますね。

活用法⑨:レポート課題の作成

レポート課題の作成のために利用しているという人もいました。

ChatGPTにアイデアをたくさん出してもらい、その中からよさそうなものを選ぶということで、課題の作成の効率を高めることが出来ます。

例えば、「江戸時代に関するレポート課題の案を10個考えて」と依頼した時の、ChatGPTの出力は以下の通り。

出力例(タップで開く)
  1. 江戸時代の社会階層と身分制度 – 武士、農民、職人、商人など、江戸時代の四民の生活と社会的役割について分析。
  2. 徳川家康の治世と政治的遺産 – 徳川家康のリーダーシップスタイル、統治政策、そして日本の歴史における彼の影響について考察。
  3. 浮世絵の芸術と文化的意義 – 浮世絵が江戸時代の文化にどのように影響を与えたか、またその芸術的特徴と歴史的背景について探求。
  4. 江戸時代の女性の地位と生活 – 女性の社会的地位、日常生活、家庭内での役割に焦点を当てる。
  5. 鎖国政策とその影響 – 日本が外国との接触を制限した鎖国政策の理由、実施方法、およびその後の日本と世界に与えた影響について分析。
  6. 江戸時代の経済と商業活動 – 農業、商業、および都市経済の発展について、特に江戸、大阪、京都の三大都市を中心に考察。
  7. 歌舞伎と日本の伝統的演劇 – 歌舞伎の起源、発展、および江戸時代の社会と文化に与えた影響についての調査。
  8. 江戸時代の教育と知識の普及 – 寺子屋教育システム、読み書き能力の普及、および知識層の出現に関する研究。
  9. 江戸時代の科学技術とイノベーション – 農業技術、建築、医療など、江戸時代の科学と技術の発展について分析。
  10. 日本の外交と外国との関係 – 鎖国政策下での限られた外交、特にオランダとの関係や、ペリー来航と開国の動きについて検討。

ChatGPTは数多くのアイデアを出すことはかなり得意。

他にもアイデアが必要な時はChatGPTを活用してみてください。

活用法⑩:授業のシラバスを書く

大学教員に限定されますが、ChatGPTでシラバスを作成することも増えているようです。

今までであれば10時間以上もかかっていた作業が、数秒で出力。

もちろん出力文を修正する作業は必要にはなりますが、かなりの時間短縮につながります。

このように様々な場面でChatGPTを活用することで、多くの業務効率が向上します。

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文部科学省の教育における生成AIのガイドラインで重要なポイントを5つ紹介

ChatGPTの教育現場での活用法について、詳しく解説してきました。

ただ、生成AIを利用する前に、文部科学省出しているガイドラインは必ず一読しておきましょう。

ここでは、ガイドラインに関する、重要なポイントをまとめて紹介していきます。

【小中学校向け】初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン

【高専大学向け】大学・高専における生成 AI の教学面の取扱いについて

  1. 生成AIの回答は誤りがあることを認識しておく
  2. 生徒に利用させる場合は生成AIにすべてを委ねないことを周知する
  3. 一気に活用を進めるのではなく段階的に活用していく
  4. 公務での利用はあくまで「たたき台」として利用する
  5. 個人情報の保護の観点を十分に踏まえて利用する

注意点①:生成AIの回答は誤りがあることを認識しておく

まず1つ目の注意点は、「生成AIの回答は誤りがあるということを認識しておく」という点です。

現状の生成AIはハルシネーションといわれる、嘘の情報を教えることが多々あります。

それっぽい文章で回答してくるので、自分の手でしっかりとファクトチェックを行いましょう。

注意点②:生徒に利用させる場合は生成AIにすべてを委ねないことを周知する

先ほども述べたように、生成AIは誤った情報を出力することが多々あります。

特に学生のような未成熟な間は、ChatGPTの回答が全て正しいと勘違いしてしまう恐れがあります。

あくまでも「参考の一つに過ぎない」ことを十分に理解し、最後は自分で判断するという基本姿勢を持つことの重要性は伝えておきましょう。

注意点③:一気に活用を進めるのではなく段階的に活用していく

一気に利活用を推進するのではなく、パイロット的に段階を踏んで活用することも注意喚起をしております。

まずは以下の3つの段階を経てから、普段使いを行いましょう。

  1. 生成AI自体を学ぶ段階
  2. 使い方を学ぶ段階
  3. 各教科等の学びにおいて積極的に用いる段階

注意点④:公務での利用はあくまで「たたき台」として利用する

ChatGPT等の生成AIの出力をそのまま利用しないことも重要です。

あくまでも「たたき台」として利用し、最後は教職員自らがチェックし、推敲・完成させてください。

政府のガイドラインでは、公務での利用方法として以下のような使い方が紹介されています。

あくまでもたたき台として利用することが、強調されています。

注意点⑤:個人情報の保護の観点を十分に踏まえて利用する

最も注意しなければならない点は、「機密情報や個人情報の入力は避ける」という点です。

入力した個人情報やプライバシーに関する情報が、生成AIの機械学習に利用されることがあります。

学習に利用された情報は、他の人の回答として出力される恐れもあります。

個人情報やプライバシーに関する情報を入力しないことを注意しましょう。

ChatGPTを教育業界で使うデメリット

次にChatGPTを教育業界で使うデメリットについても解説していきます。

デメリットを知ったうえで正しくChatGPTを活用していきましょう。

先にすべて挙げてしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。

  1. 生徒の思考能力が低下する恐れがある
  2. 生徒の成績が下がるリスクがある
  3. 生徒の不正行為が行われる可能性がある

デメリット①:生徒の思考能力が低下する恐れがある

ChatGPT等の生成AIを活用すると、生徒が自分自身で考える機会が少なくなる恐れもあります。

ChatGPTは答えを出す過程の、批判的思考等を出力せずに回答を提出します。

そのため学生自身が、課題を解決するための思考プロセスを練習する機会が失われる可能性があります。

ChatGPTに依存しすぎないように注意しましょう。

デメリット②:生徒の成績が下がるリスクがある

ChatGPTの回答に対して、過度に依存することで学生自身の問題解決能力や理解力を低下させる可能性があることも指摘されています。

海外のHEC Parisの研究によると、ChatGPTを使用して回答するように指示された学生は、自分で0から問題を解決する場合に比べて28%低い成績を記録したそうです。

(参考:Taking The Help or Going Alone: Students Do Worse Using ChatGPT)

つまりChatGPTの回答を依存するあまり、回答の精度を高めることをおろそかにする傾向があるようです。

そのため、ChatGPTの回答に依存しないように教育する必要があります。

デメリット③:生徒の不正行為が行われる可能性がある

生徒の不正行為が行われる可能性も、否定することが出来ません。

例えば読書感想文をChatGPTに書かせて、そのまま提出する学生もいます。

記述問題の課題を与えても、ChatGPTで出力してそのまま提出する恐れがあります。

学生に課題を与えるのは、その過程でインプットが必要だからです。

あまりにもアウトプットを重視して、ChatGPTの出力をそのまま使うことはだめだという教育はしなければなりません。

ChatGPTを教育現場で活用するメリット

デメリットや注意点について詳しく解説していきましたが、最後にメリットについてもまとめていきます。

全て先に挙げてしまうと以下の通り。それぞれ詳しく解説していきます。

  1. 教師の負担が軽減し残業時間の削減につながる
  2. 今まで不可能だった個別指導が可能になる

メリット①:教師の負担が軽減し残業時間の削減につながる

最も大きなメリットは、「教師の負担が軽減し残業時間の削減につながる」という点。

現在教員の残業過多に関してはたびたび問題になっています。

文科省の調査では中学校で36・6%、小学校で14・2%が、過労死ラインの残業80時間以上働いているとのことです。

参考:持ち帰り残業がさらに増加! 止まらない教員の過酷労働の実態とは?

ChatGPTを活用する大きなメリットは、普段のルーチンワークの効率化により教師の残業過多を改善できるということ。

少しでも業務効率化に役立ててください。

メリット②:今まで不可能だった個別指導が可能になる

学生が利用することで、今まで不可能だった個別指導が可能になることもメリットの1つ。

ChatGPTを活用すると、学生は24時間365日いつでもChatGPTに質問の回答をしてもらうことが可能になります。

いままでは教師は1人しかおらず、1人の生徒にあてられる時間も限られていました。

しかし学生はChatGPTを利用することで、自分のペースで自分の好きな時に学習することが可能になります。

まとめ

解決できなかった疑問をtwitterのDMもしくは問い合わせで教えていただけると幸いです

教員の方がChatGPTを活用する方法については、以下の通りです。

  1. 学級通信の草案作成
  2. 家庭訪問の日程調整
  3. 試験問題の作成
  4. 保護者配布物の文章作成・校正
  5. 成績評価のコメント作成
  6. 読書感想文の見本文作成
  7. 日報や報告書の原案作成
  8. 記述問題の採点に利用する
  9. レポート課題の作成
  10. 授業のシラバスを書く

他にも自分はこういった活用をしているよ!という意見がありましたら以下のアンケートフォームからご提出ください。

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ABOUT ME
玉垣侑也
国内のプロンプトコンテストで複数回の優勝経験あり。2023年11月にGPTsの有用性を知って、ChatGPTや生成AIの活用法についての情報を発信しています。 活用経験をもとに情報発信を行っています。新卒で楽天グループ株式会社入社、現在はIT企業のwebマーケティング職に従事。